汗による発電

 日経電子版の本日配信された記事の中に「もしものときの人体発電 汗や摩擦の電源研究進む」というものがありました。その中でシンガポール国立大学の研究者が開発した汗によって発電する素材が紹介されていました。水分を吸うと塩化コバルトやエタノールアミンでできた素材の中をイオンが動いて電圧が生じるという仕組みだそうです。また東京理科大学の研究者による和紙が吸った汗の乳酸を酵素で酸化、酸素を還元し燃料電池のようにして発電するという研究も紹介されていました。これらを読んで、こういう発電の仕組みが実用化されれば、人一倍汗っかきの私は普通の人よりもたくさんの電力を発電して、もうスマホのバッテリー残量を気にする必要なんてなくなるのかなと思ったりしました。36度前後の平熱を保つヒトの体は100ワット程度の熱エネルギーを放ち、このエネルギーで日常生活で消費する電力の約1割をまかなえる計算になるそうです。いずれの技術も現在はまだ研究段階ですが、やがて実用化されてユニクロあたりが安価で販売する日が来るかもしれません。