インテリジェンス

 新幹線のグリーン車の座席には『Wedge(ウェッジ)』と『ひととき』という2冊の雑誌が置いてあり、読んだり持って帰ってもよいようになっています。私は一応、2冊ともざっと目を通して面白そうな記事があれば読むようにしています。そして先日乗車して際に『Wedge』の中の「インテリジェンス・マインド」というコラムで世界のインテリジェンス機関について書かれていたので、スパイ小説が好きな私は熱心に読みました。世界のインテリジェンス機関といっても、主にイギリスの対外諜報機関Mi6についてが大部分でした。Mi6と言えば、ジェームズ・ボンドが活躍する007シリーズで世界に知れ渡るようになりましたが、その存在はずっと秘匿され続けていて、イギリス政府が公式にMi6の存在を認めたのは1994年になってからのことでした。新しい人材はオックスフォード大学やケンブリッジ大学などの名門校において、Mi6とパイプを持つ教授が仲介して優秀な学生に声をかけてリクルートするというものでした。しかし、この方法だと学生の専門分野に偏りが生じるという問題がありました。そしてそうやって確保できる人材の数には限りがあるという問題もあったため、Mi6は人材の多様性確保の観点から2005年10月に公式ウェブサイトを解説し広く人材募集を始めました。応募条件は本人および両親のどちらかが英国籍で、18歳以上で過去10年間に5年以上英国に住んでいることなどらしいです。初任給は年収400万円程度。実際のMi6の仕事は007の映画で描かれているような潜入・破壊工作ではなく、基本的には海外へ出向いてパーティーや国際会議の場などで海外の要人と接触し、人脈を広げながら情報を得ることだそうです。でも、そう言いつつも、きっと裏の世界では公にできない工作活動をしているんじゃないかと勘ぐってしまいます ^^;)