今月も京都へ行ってきました。一応7月11日までは「まん延防止等重点措置」の期間中なので人の数は少ないかと思っていたのですが、新幹線の中やホームにいる人の数は先月よりも目に見えて多かったです。と言ってもコロナ前に比べたら相当少ないですが。

 いつものように伏見稲荷大社へも寄りました。こちらも参拝者数は少ないのかと思いきや、修学旅行で訪れている高校生の集団がいました。「まん防」がまだ解除されていないのに、よくそんなことが出来るよなぁと驚きました。いったいどこの学校だろうか?

 新幹線の各座席に置いてある『ウェッジ』という雑誌に資源に関する特集記事が掲載されていました。水、レアアース、砂にフォーカスした記事。水やレアアースはともかく「えっ?砂?砂が資源なの?」と興味をそそられたので取り敢えず砂の部分だけ読んでみましたら、なんと、砂という資源の供給がかなり逼迫しているそうです。砂の主な用途はコンクリートの材料(コンクリートの6〜7割は砂)や埋め立てで、中国や新興国でコンクリートの需要が高まっていることが主な原因。実際、中国では米国が過去100年間に使用したコンクリートの総量を2年たらずで消費しているそうです。シンガポールは世界最大の砂の輸入国であり、独立以来、近隣のアジア諸国から大量の砂を輸入して海を埋め立て、国土面積を25%も拡張したそうです(埋め過ぎだろっ!)。この砂を供給したインドネシアでは24もの島が消えてしまいました。日本でも砂は必ずしも足りているわけではなく、例えば南紀白浜和歌山県白浜町)の白良浜(しららはま)は文字通り白い浜が観光の目玉ですが、その白い浜の白い砂はオーストラリアから輸入したもの。また、甲子園球場で高校球児たちが持ち帰る土には中国産が混じっていたりします。

 緑地だった場所が砂漠になってしまうように、環境破壊の終点に「砂」というものがあって、緑を守ることは大変だけど、砂を得ることなんて簡単だという思い込みがあったので、今回のウェッジの記事は私にとっては衝撃的でした。砂に関する書籍も紹介されていたので、読んでみたくなりました。