アクション・スター

 通勤で利用する駅の地下街の柱に電子掲示板みたいな広告メディアがあって、そこに間もなく公開されるリーアム・ニーソン主演の『ファイナル・プラン』というアクション映画のポスターが映し出されていました。アクション映画好きの私としては、一応リーアム・ニーソンが出ている作品はだいたい観ているのですが、誘拐された実の娘を救出しにいく話だとか、最愛の息子の仇を打つために戦うみたいなストーリーが多くて、ちょっと心理的につらくて観終わった後にスッキリした気分になれないので、あまり好きではありません。しかし、今回の作品は予告編をみる限りは身内が酷い目にあわされるというパターンではないので、それじゃあ観てみようかなと思いました。

 それにしても、アクション映画のスター達の高年齢化がますます進行しています。リーアム・ニーソンは69歳、『イコライザー』のデンゼル・ワシントンは66歳、『ミッション・インポッシブル』および『ジャック・リーチャー』のトム・クルーズは59歳、『007』のダニエル・クレイグは53歳、『ボーン・アイデンティティ』のマット・デイモンは50歳などと、敵と戦う前にコロナウイルスにやられてしまいそうな年齢の人ばかりで、20代、30代の若手のアクション俳優が育っていません。若い俳優がいないわけではないけれど、B級以下の映画にしか出ていないし、その俳優が出ているからという理由で観客を呼べるような器ではありません。先に挙げた高齢の俳優達もいずれは体が動かなるわけだし、このままではアクション映画が衰退してしまうのではないかと、ファンとしてはたいへん危惧しております。


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