フライドチキン

 日経電子版にマクドナルドやケンタッキーフライドチキンの日本法人の創業時の逸話が紹介されていました。そのうち、ケンタが「クリスマスにチキン」を仕掛けた話が興味深かったです。創業当時、ケンタの店舗の近くにあるミッション系の幼稚園から「クリスマスイブにチキンを買うから、サンタの格好をして来てもらえませんか?」と打診されました。先生が小柄な女性ばかりでサンタクロースの扮装をする人がおらず困っていたからでした。ケンタの担当者はそれを引き受けました。それを数年続けているとメディアが興味を持ってきて「アメリカではクリスマスにフライドチキンを食べるのですか?」と訊かれたのでケンタの担当者は「その通りです。アメリカの風習です。」とハッタリをかましました。これで人気に火が付いて、日本でフライドチキンを食べることが一般的になったそうです。実際は、アメリカではクリスマスに七面鳥を食べるのでその時期はフライドチキンの売上が落ちるため、ケンタッキーフライドチキンの店舗の中には店を閉めるところもあるほどなのに。 なぜクリスマスになると日本ではフライドチキンを食べるのか、今までずっと謎だったのですが、そのわけがやっと分かりました。日本ではバレンタインデーにチョコを贈る習慣が生まれたのとちょっと似ているような気がします。