夏のカクテル

 会社帰りにいつものバーにふらっと寄りました。まずは夏のカクテルの定番、あのヘミングウェイが愛したモヒートを頂きました。このカクテルに使われてるミントはマスターの自宅で育てているものだそうです。ちょうど良い具合に成長したものを摘んできて使っているので、スーパー等で売られているものには無いフレッシュさがありました。少し「青臭い」というか「草の汁」的な風味が強すぎず絶妙なバランスでしたので、たいへん美味しゅうございました。

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 2杯目はパスティスの水割り。実はこれを飲むのが今回のバー訪問の主たる目的でした。先日、開高健さんの小説を読んでいたら主人公がフランスでパスティスを飲むシーンがあって、飲んだことが無い私はそれがどんなお酒なのか気になっていたのでした。パスティスは元々はアブサンというお酒が流通しなくなった時代にその代替品として売り出されたお酒。スターアニスリコリス等の香草によって風味づけされていて、透明な蒸留酒ですが水で割ると濁ります。飲んでみると、かなり癖があって、化粧品的のような匂いで、個人的にはあまり好きなタイプではありませんでした。この独特の風味にやみつきになってしまう人もいるらしいのですが、私はたぶん二度と飲むことは無いだろうなと思います。

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 このパスティスは水で割ってアルコール度数が10度ぐらいに下がっているのに、何故かガツンと効いてきたので、本当は3杯目はウイスキーをストレートで飲もうと当初は計画していたのですが、アルコール度数の低いシェリー酒のソーダ割りにしておきました。