画像検索はおすすめしません

 先日、松尾貴史さんのラジオのトーク番組を聴きました。その日のテーマは「鬼」で、ゲストは作家の京極夏彦氏と佛教大学教授で民俗学者八木透先生でした。お二人とも鬼に関しては造詣が深そうでしたし、私は個人的には鬼のルーツに興味を持っていたので、何かそれに関する話しが少しでも聞ければいいなと思って聴き始め、なかなか勉強になりました。ただ、話の中に能に出てくる鬼の説明があって、ラジオだと当然ビジュアルは無いので分かりにくいので、実際の写真を見た方が早いだろうと思い、聴きながらスマホで画像を検索したところ、恐ろしい顔が出てきて、かなりビビってしまいました。能に登場する鬼にも幾つか種類があって、普通の鬼、いわゆる般若と呼ばれているものは、確かに怖い顔をしているけれど、それは例えば『桃太郎侍』で高橋英樹さんが顔に付けていたり、漫画とかイラストなどでも目にすることがあって免疫が出来ているのか、インパクトが強いわけではありません。しかし、次に紹介された「なまなり」は恨みや嫉妬に燃える女性の姿で、鬼と人間の中間的な存在なのだそうですが、これを画像検索して見てみたら妙に生々しくて、ゾゾッとして、わざわざ画像検索して見たことを後悔しました。考えてみたら能の面というは、無表情のものでさえ相当不気味だし。そう言えば、10月1日(金)にやっと公開される『007』の最新作の予告編動画の中にも能面が登場していましたが、果たしてどんな文脈で使われているのか興味があります。


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