文化の日

 今月も所用で京都へ。新幹線は先月までと比べるとかなり乗客が戻ってきている感じで、普通車は空席が少なかったですが、グリーン車はさほどでもなくて落ち着いた雰囲気でした。そして伏見稲荷大社も先月までよりもぐっと参拝者が増えていて、小さな子供を連れた人、修学旅行で来ている中学生や高校生の姿もあり、適度に賑やかでした。外国人観光客の姿はありませんでした。

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 新幹線の座席のポケットには『WEDGE』と『ひととき』という2冊の雑誌が入れてあります。毎回、一応手にとってパラパラとページをめくってみて面白そうな記事や特集があれば読むことがありますが、たいていはザッと目を通しただけでまたポケットに戻します。しかし『ひととき』の今月の特集は岐阜の飛騨高山の家具工房を又吉直樹さんが尋ねるという企画で、地元の岐阜だし、そこで又吉さんが何を見てどう感じたかに興味があったのでじっくりと読みました。飛騨高山というのは、同じ岐阜県であっても私が住んでいる南の方とは全くカルチャーが異なります。南の方は名古屋の文化圏であり経済圏であるのに対し、高山は北陸方面の影響が色濃いです。従って、南部に住む者からすると高山というのは「別の県」的なところがあって、岐阜県民でありながら詳しいことはあまり知らなかったりします。その高山が日本有数の家具生産地であるということはこの『ひととき』の記事を読むまで全く知りませんでした。山と森に囲まれた街だから家具の生産はしているだろうとは思っていましたが、椅子や机といった「脚物(あしもの)」の出荷量が全国1位だとは知りませんでした。その椅子メーカーの中でも特に個性的な工房を又吉さんが訪ねるのですが、大変興味深かったです。そして、自分でもこの高山の工房を訪れて色んな椅子を実際に見たり触ったり座ったりしたくなりました。でも、高いんだろうなぁ ^^;)