反芻

 東京と仙台へ行ってからバタバタしているうちに1週間が経ちました。その間、ふとした時に「そう言えば、先週の今頃は新幹線に乗って東京へ向かってたよな」とか「先週の今頃はあのお店でお寿司を食べてたよな」と思い出して、その時の楽しい気分をあらためて味わっていたりしました。毎回、旅行の後の1週間というのはだいたいこんな感じで、旅の出来事を反芻することがよくあります。そして、1週間を過ぎてしまうとそういう形で思い出すようなことはしなくなります。しかし今回は1週間が過ぎるタイミングで、仙台で訪れた「センダイコーヒースタンド」というカフェのオンラインストアで注文しておいたコーヒー豆が届いたので、それを飲みながら仙台のことに思いを馳せる時間が持て、反芻する期間が通常よりも少し延長されました。

 届いたコーヒー豆はブラジルとエチオピアの豆をブレンドしたものでした。豆は薄い茶色をしていて、かなり浅煎りであることが見て取れます。いつものように淹れてみると液体の色は麦茶かウーロン茶みたいな茶色で、味は苦味よりも酸味が前面に出ている感じでした。仙台の店舗で飲んだコーヒーはもう少し煎り加減が深くて苦味と酸味のバランスが同じぐらいだったように記憶していて、オンラインで注文して届いた豆はそれとは明らかにタイプが異なりましたが、これはこれで美味しく感じました。じゃあ今度は、シングルオリジンの深煎りの豆を注文してみようかなと思いオンラインストアのページに行ってみると、つい先日前まではたくさん並んでいた豆の種類が無くなっていて、ギフトセット的な商品が2つあるだけでした。年内に営業を終了するにあたり、オンラインストアでの販売も絞っているのかもしれません。残念だけれど、もうこのカフェの豆は入手できないみたいなので、いま手元にあるものをしっかりと味わって飲むことにします。

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