ドライブ関係の映画

 アクション映画やアクション小説の中では、悪い奴らの仕事が分業制であることが多々あります。例えば、殺害を担当する者がいて、それとは別に死体を片付けて床に飛び散った血液も綺麗に拭き取っておくのが担当の者がいる、といった具合に。そして車の運転だけを担当する「逃がせ屋」という者がいる場合もあり、例えば銀行強盗であれば、自分自身は銀行の襲撃には加わらず車の運転だけを専門とし、襲撃を終えて戻ってきた奴らを車に乗せ、素早く現場から離脱し、後を追っかけてくるパトカーを振り切って逃げることだけを任されているのです。

 そんな「逃がせ屋」系の映画を2本続けて観てしまいました。1本は『ドライヴ』、そしてもう1本は『ベイビー・ドライバー』。『ドライヴ』は、カーチェイスシーンがあまりなくて、それよりもむしろ同じアパートの同じフロアに住む女性との恋を美しく描くことに力点が置かれているようでしたし、それとは逆にバイオレンスシーンはかなり残虐な演出となっていて、「美しい恋」と「暴力」の対比が際立っていました。あと、主演のドライバーを演じたライアン・ゴズリングは、ネットで検索して出てくる画像はイマイチいけてないのですが、映画の中ではめちゃクールでカッコ良かったです。


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 もう1本の『ベイビー・ドライバー』は、シリアスなアクション・サスペンスというよりはやや「アクション・コメディ」的なところがあり、ストーリーもドタバタしているだけで、中高生向けの映画という感じがしました。


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 そして、まだ観ていないのですが、村上春樹の小説が原作で西島秀俊主演の映画『ドライブ・マイ・カー』が米国のボストン映画批評家協会賞において、作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞の4冠に輝いたとのニュースがありました。まだ上映している映画館も全国に少しだけあるみたいですけど、たぶん行けそうにないので、レンタルが開始されたら絶対に観たいです。


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