25,000円のパジャマ

 昨日の日経電子版に25,000円もするパジャマの記事が載っていました。天然素材にプラウシオンという天然鉱石を混合した繊維で作ったパジャマなのだそうです。このパジャマを商品化したのは岐阜市の小島衣料というアパレル企業で、その会社の社長が、ある展示会で見つけたのがプラウシオンを混合した繊維でした。血流が改善される効果があるらしいという点に注目した社長は、その繊維を使ってパジャマを試作して実際に自分で着用してみたところ、日頃から悩まされていた浅い睡眠(社長という職業柄か、夜中に何度も目が覚めてしまう)が解消されてぐっすりと眠れるようになったのだそうです。そこで社長はプラウシオン素材の独占使用権を獲得してパジャマの生産を開始。2018年のテスト販売を経て2019年に「リフランス」というブランドで正式に発売を始めました。ただ、特殊な素材を使うので原料コストは高く、それがそのまま販売価格に乗せられて1着25,000円というパジャマの相場をはるかに超える売価になってしまいました。ただのパジャマでは、この価格では売れないので「睡眠改善に寄与するというお墨付きが必要だ」と考えた社長は一般医療機器として申請し許可を得て、今では東急ハンズやデパート等でも扱われる「着る医療機器」となりました。

 この日経の記事を読んで私もこのパジャマに興味を持ちました。25,000円という価格はパジャマとしてはあり得ない高額ですが、これが健康増進に効果があるなら買ってみてもいいかな、自分用だけでなく、親へのプレゼントとしても良いかもしれないと思い、早速アマゾンで調べてみたら扱っていたので「ほしいものリスト」に入れておきました。そして今日になってあらためてアマゾンでそのパジャマを見てみると、昨日の時点では「在庫あり」だったのが、「この商品の再入荷予定は立っておりません。」に変わっていました。どうやら注文が一気に増えてアマゾンの在庫がなくなってしまったようです。日経の記事を読んですかさず注文した人が多かったのでしょうか。ちなみに製造メーカーの公式サイトを見てみるとまだ在庫はあるようでした。