お中元

 お中元の手続きのため名古屋のデパートへ行ってきました。このデパートからは毎年分厚いカタログが送られてきます。このインターネットの時代に、いまだにこういう旧態依然としたアナログ的な商売の仕方というのは如何なものかと思い、ネットでこのデパートのサイトを覗いてみると、一応オンラインでお中元の申し込みが出来るようにはなっているのですが、その対象となっているのはごく一部の商品だけで、私が贈ろうとしている商品はその中に含まれていませんでした。

 仕方がないので、わざわざ名古屋のデパートへ出向き、お中元特設会場へエレベーターで上がっていき、展示してある商品を見て、その商品名が書かれている紙切れを取り、待合コーナーへ行き番号札を取ってから椅子に腰を下ろして自分の番号が呼ばれるのを待つ、という昭和の時代から何ひとつ進歩していない方式は完全に今の時代のスピードに追いつていないように思えて仕方がありません。しかし、そもそも今の若い人たちにはお中元(あるいはお歳暮)を贈る習慣が無い人が半数以上を占めるそうで、デパートにとってお中元商戦のメインの客層は中高年であり、そういった人達のことを考えると、昔ながらの手法の方が良いので敢えてオンラインへシフトせずにいるのかもしれません。しかし、あと10年、20年と経つうちに、お中元を贈る習慣がなくなってしまっているかもしれませんし、デパート自体がなくなっているかもしれません。