書店

 午前中はいつものように走りに出ました。体調は万全ではなく、何となく身体の芯に疲れのカタマリが残っているような感じだし、熱中症になってもいけないしなぁ、と走らない言い訳が頭の中にむくむくと浮かんできましたが、朝はまだ気温は30℃に達していませんでしたし、走っている途中で体の異変の兆候が見られたらその時点で止めればよいと考え、走ることにしました。無理のないゆっくりとしたペースで走り、体力の限界まで追い込むようなことはせず、適当なところで切り上げました。

 帰宅してシャワーを浴び、さっぱりしたところでスマホを見ていると、読んでみたい本を見つけました。私は興味が惹かれる本があると「今すぐ手に入れたい!」という欲求を抑えきれないことが多く、居ても立っても居られなくなって、書店へ走ることがあります。今回の本は一応、電子書籍でも入手可能でしたが、個人的には紙の本の方が読みやすいし目も疲れ難いので書店へ行くことにしました。岐阜ではおそらく最も売場面積が広い書店が高島屋の9階にあるので、取り敢えずそこへ行き、もし無かったら名古屋の書店へ行くつもりでいたのですが、運よく岐阜の書店に在庫がありました。その書店は自由書房という岐阜の老舗で、てっきり今でも営業を続けているものだと思い込んでいたのですが、よく見たら「大垣書店」という店名に変わっていました。店内のレイアウト等は全く以前のままで、経営者が変わったようです。調べてみたら2年前に既に変わっていました。岐阜県には大垣市という市があるので、そこに本社がある書店チェーンなのかと思ったらそうではなく、京都に本社があって近畿地方を中心に展開している書店で、創業者の名前が「大垣」だから大垣書店でなのした(ちなみに現在の社長も大垣氏)。出版不況と言われるようになって久しく、本が売れない時代で、その小さな市場もアマゾンなどのネット通販に奪われてしまい、自由書房という歴史のある書店が完全に姿を消してしまったことは残念ですが、経営母体こそ変わっても、とにかく大きな本屋さんが残ってくれただけでも本好きとしては嬉しく思います。