著作権

 先日、いつもの美容室で髪を切ってもらっている際に、店内で流れている音楽がふと気になったので、これはラジオ?それともCDか何か?と尋ねてみたところ、CDとのことでした。そこで私の心に浮かんだのは、こういった場合の著作権を取り締まるあの悪名高き団体JASRACでしたので、JASRACがお金を徴収に来たりしないんですかと訊いてみると案の定、ある日突然JASRACの人がやって来て、1年間の著作権使用料として約5千円を支払ったとのことでした。こんな岐阜のような地方までJASRACの容赦無い徴収活動が及んでいるのは驚きでした。気になるのは、徴収したお金がどのようにしてミュージシャン(および著作権を有するその他の人)に分配されるのかということです。どの店でどのミュージシャンの曲が使われているかまでは調べていないのに、ちゃんとお金は分配されているのか? そしてJASRACの職員になりすましてお金を騙し取っている輩がいたりするんじゃないかと思ったりもします。

 音楽の著作権に関して季節がら気になるのは、甲子園の高校野球の応援でブラスバンドが演奏することは問題にならないのかということです。ネットでざっと調べてみたところでは、原則として公の場で音楽を演奏する際には著作権を持つ人の許諾が必要となりますが、営利目的でなく、聴衆または観衆から料金を受け取らず、演奏者に報酬が支払われない場合に限っては事前の許諾が不要のようでした。但し、演奏するぶんには事前の許諾は不要だけれど、それを録画してユーチューブなどで配信する際には許諾が必要。甲子園以外ですと、例えば幼稚園や小学校の運動会で徒競走やお遊戯でBGMとして音楽を使用するのはOKだけど、それを録画したものを動画投稿サイトにアップする場合にはその曲の著作権を有する人の許諾が必要となるらしいです。世知辛いと言えば世知辛いのですが、ミュージシャンなどの創作活動を守るためには厳しいルールが必要なのも理解できます。