ホスピタリティ

 昨日は父が通院する日でしたので、会社は有給休暇を取って一緒に病院へ行きました。病院の玄関前にタクシーで乗り付け、いつものように私はゆっくりと歩いていったのですが、ふと後ろを見ると父が追いついてきません。手術を受けて2週間が経過したのですが、体力はまだ回復しておらず、歩くのもままならないようでした。手術としては決して大規模なものではなかったのですが、高齢の父の身体にとっては想定していた以上にダメージが大きかったようです。歩くのは無理だと判断し、病院に設置してある車椅子で院内を移動することにしました。車椅子を使ったことが無くて、折り畳まれた状態からどのように操作するのかも知らなかったので、近くにいた看護師さんに尋ねたら快く教えてくださいました。

 その看護師さんだけでなく、こちらの病院で接するスタッフはみな親切で、どんな人に対しても常に優しい笑顔で接しており、その徹底したホスピタリティは素晴らしいなと感心してしまいます。ユーチューブで和田秀樹さんとかの動画を見ていると、大学病院をもの凄く酷評しているので、その影響で「大学病院はダメな病院」という考えに洗脳されかけていたのですが、確かに医師は病院内での出世争いとか、製薬会社との癒着とか、色々とドロドロした汚い部分が多かれ少なかれ存在するのはある程度事実なのでしょうけど、医師以外はそんなことはないということがよく分かりました。決して高くはない給料で、過酷な労働条件で、わがままな患者にもいつも優しい笑顔を向けているスタッフは素晴らしいし、もしかしたらそのホスピタリティのレベルは世界一かもしれません。せめてそれに見合うお給料が支払われることを願っております。