『ザ・ファーム 法律事務所』

ザ・ファーム 法律事務所 [DVD]

　トム・クルーズ主演のちょっと古い映画『ザ・ファーム 法律事務所』をレンタルで観ました。製作されたのが1993年ですから今から23年も前の映画です。一応、タイトルは知ってはいたのですが、法律関係の映画なのでストーリーは硬くて重苦しくて、どうせ法廷で相手側の弁護士や検事と丁々発止やりあうのだろうと思い、今まで観ようとは思いませんでした。
　しかしつい先日、いわゆるパナマ文書が流出して各国のエライ人達がタックスヘイブンで租税を逃れていたことが明らかになって大きなニュースとなりました（日本国内ではさほど大きく取りあげられていないようですが）。そして『ザ・ファーム 法律事務所』という映画ではタックスヘイブンの舞台裏が描かれていると知り、急に観たくなったのでした。
　トム・クルーズ演じるハーバード大学を優秀な成績で卒業した若手弁護士がメンフィスにある法律事務所に就職します。年俸やボーナスもたっぷり貰えた上に、自宅の購入資金を超低金利で貸してくれたり、学費ローンを返済してくれたりと破格の待遇を受け、トム君はバリバリと働き始めます。しかし、同じ事務所に所属する弁護士がそれまでに何人も亡くなっていることを知り、どうも何だか変だと不審に思ったトム君がいろいろと調べていくうちに事件に巻き込まれていく、というストーリーです。スリルとサスペンスに溢れた、なかなかよく出来た映画だと思いました。

　トム・クルーズに関しては、最近の映画の中での印象が強かったのですが、この『ザ・ファーム 法律事務所』はなんせ23年も前の映画ですからトム君の若いこと。まるでとれたてのレタスのように瑞々しくてフレッシュでした。こんな時代もあったのですねぇ。