復興の狼煙

 『復興の狼煙ポスター展inぎふ』という催しがJR岐阜駅ビルで始まりました。もともとは、岩手県に住むカメラマンが仕事仲間とポスターを自主作成して、このプロジェクトを起ち上げ、それが口コミで全国に広がったのだそうです。ポスターはインターネットで販売されているそうです。


 岐阜では、岩手県出身の大学の先輩からこのプロジェクトの存在を知ったある公務員の方が有志を募り、4人が自費で37枚のポスターを購入し、展示会を開催したのだそうです。震災から8か月が過ぎようとしている今、岐阜にいる自分達がしなければならないことは、被災地と被災者への思いをもう一度新たにし、「自分に出来ること」を自らに問い続けることだ、という思いに至ったのが、このポスター展を企画した動機だそうです。


 37枚の写真を観て、そこに書いてある言葉を読むと、力強く前向きなメッセージが伝わってきて、「私もがんばらなきゃ!」という気持ちになります。テレビ番組などで、被災地を訪れたレポーターが「こちらが元気をもらいました」と言っているのを耳にしたことがありますが、その気持ちが分かるような気がします。




 37枚のポスターはどれも素晴らしいのですが、特に印象に残ったのは「前よりいい町にしてやる」というポスターでした。そのポスターには「一緒に悲しむことよりも、あなたの仕事を一生懸命やってほしい。それが沿岸を、岩手を元気にする力になると思うから」というメッセージが添えてありました。