鉄の女

 1か月ほど前に公開された映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』を観てきました。この映画については様々な評価があるようですし、特にサッチャーが首相であった時代をリアルタイムで生きていた英国民にとっては、映画の中で彼女がこのように描写されることに対して複雑な思いを抱く人もいると察します。
 ではありますが、単純にひとつの映画としてみれば、よく出来た作品だと思いますし、メリル・ストリープの演技は素晴らしく、これほどまでにサッチャーを演じ尽くすことが出来る女優は他にはいないのだろうし、アカデミー賞主演女優賞受賞というのも納得です。
 ただ個人的には、多くの困難に直面し、幾つかのハンデを背負いながらも、まるで政治の道に進むことを宿命づけられているかのように突き進んでいく「鉄の意志」を持つに至った若き日のサッチャー像をもう少し掘り下げてほしかったなぁ、と思いました。

 映画の後は、同じビルに入っているイタリアンカフェでコーヒーを飲みました。スイーツは10種類ほどある中から、スプーンの形をしたチョコレートが上にのっているティラミスを選びました。ティラミスは、普通のケーキ屋で売っているものに比べると、固形分が少ない、というか液体が多いのですが、味の方はたいへん良かったです (^^)