幼い頃、いつどのようにして平仮名を読んだり書いたりできるようになったのか、細かいことは記憶にないのですが、最初に覚えた平仮名が何であったかは、はっきりと覚えています。それは「ひ」でした。当時(たぶん幼稚園に上がるか上がらないかぐらいの年齢の時)、近所に「ひろみ」という名前の女の子が住んでいて、よく一緒に遊んでいました。その子ととても仲が良かったので、私は自分の名前を構成している平仮名よりも先に「ひろみ」の頭文字である「ひ」を読めるようになりました。そんな小さい頃ですので、私とひろみちゃんとの間にあった感情は、いわゆる異性が惹かれ合うといったものではありませんし、かといって同性間の友情のようなものとも微妙に異なるものでありました。そのような感情は、その後の人生で私の心の中に生じることは二度と無く、あの時にしか感じることが出来ない何か特別なものであったという事に気が付いたのは、割と大人になってからでした。
昨日の夜なども、何の脈絡も無しにふと「ひ」という平仮名とそれにまつわるスイートで特別な記憶について思いをめぐらしていた時に、地球の反対側にあるアメリカの高校で日本語の授業の講師をしている女性のブログ(はてな)を読みました。そこには、アメリカ人が平仮名を覚える際に用いる方法が書かれていました。例えば「し」であれば、その形状をクルッとカールした髪に見立て、She(し)has a long curly hair(彼女は長くてカールした髪をしている)という具合にゴロ合わせ的に覚えるのだそうです。他にもユニークでクリエイティブな例がたくさん紹介されていました。「へぇ〜、こんなふうにして覚えるんだぁ。面白いなぁ。」と感心しつつ読み進んでいったのですが、一番最後に紹介されていた「ひ」の暗記方法を読み愕然としました。私のスイートな想い出がいっぱいつまった「ひ」という平仮名を、こともあろうにそんなモノに見立てるとは…^^;)
詳細についてはここには書きませんが、御興味あればこちらまで → http://d.hatena.ne.jp/Yukalink/20120527/1338147690#c