車を運転しながら、ふとラジオをつけたら『人生の特等席』という来週公開になるクリント・イーストウッド主演の映画の紹介がされていました。紹介していたのは浜村淳さんでした。浜村さんは、随分前までは何度かテレビで拝見したことがありましたが、今となっては「過去の人」だと勝手に思っていたのですが、まだ現役でお仕事をされていると知って驚きました。もうそれなりの年齢(70代後半?)だと思うのですが、映画を語る熱い口調は以前のままでした。
浜村さんの映画の紹介の仕方は独特で、今回の映画だとクリント・イーストウッドのセリフなんかも大阪弁で喋ってしまうのですが、それが妙にリアルで不思議と違和感がありませんでした。テレビではないので映像を交えた紹介ではないにも拘らず、そのシーンが目に浮かんでくるようでしたし、「この映画、観てみたいな」という気にさせられてしまいました。
その後、帰宅してから『人生の特等席』の予告編をYOUTUBEで観てみたのですが、なんとこれがそれほど面白いとは感じられなかったのは意外でした。ストーリー展開も「よくある」感じですし、「イーストウッドという大俳優が出演している」という点以外は割とありふれた映画のように思えました。
こういう映画でも、浜村さんに語らせると途端にイキイキと輝き出すのは不思議です。浜村さんの映画紹介は明らかに本編よりも面白いですし、ちゃんとポイントは押さえてあるので、それだけを聴いてもその作品を観たような気になります。