ワルファリンという薬があります。これは血液が固まらないようにする「抗凝固剤」で、血栓が生じるのを防ぎ脳梗塞や心筋梗塞の予防に用いられます。しかし血液がサラサラになり過ぎて固まらないと体に傷ができても血が止まらなくなるので、投与量のサジ加減に注意が必要です。
この同じワルファリンという薬がネズミを駆除するための殺鼠剤としても使われています。ネズミというのは細い所を通る際に壁などに接触してかすり傷が出来るのですが、このワルファリンが入ったエサを食べたネズミは血が止まらず、やがては衰弱して死んでしまうのだそうです。
ネズミを駆除するためには毒物を使う場合もあるのでしょうが、特に食品工場などでは製品に万が一混入すると大変なことになるのでワルファリンを使うことが一般的なようです。