2011年10月から2年半にわたり
朝日新聞に連載されていた『心を保つお稽古』から108本を選んで1冊にしたのがこの本。1回分が見開き2ページで、ずっとカバンの中に入れっぱなしにしておいて通勤途中のふと時間が空いた時などに取り出しては何ページか目を通すというスタイルで読み進んでいきました。仕事で疲れた心に染み渡る内容でホッと癒される感じがしました。この著者の良いところは、人に教えを説くという立場の僧侶でありながらも、自らもいまだに煩悩にとらわれて苦しみながら修行しているといった弱い部分も包み隠さず書いていることで、好感が持てます。この本は本棚に立てておいて時々読み返したいです。