ウイスキー

 先日、平日だけどお休みだった日(伊勢神宮へ行った日)の夕方、久しぶりにぶらりとバーへ。以前、地元のバーを何軒か見て回ったのですが、このバーが一番落ち着くので、今回もそのバーを選びました。このお店は夕方4時から開いていて、私が行った4時半頃には他に客はおらず(まあ、この時間帯ならそうでしょうな)、静かにジャズが流れる落ち着いた空間でゆっくりとマスターとお話することが出来ました。
 もう終わってしまったNHKの朝の連ドラ『マッサン』は、私自身は結局一度も観ることが無かったのですが、ウイスキー業界に与えたインパクトはかなり大きいのだそうで、街中のバーにもその影響が及んでいるとのこと。具体的には、今までさほど注文が無かった余市とか竹鶴を飲む人が増えたり、それをきっかけにウイスキーの世界に興味を持つ人がいたりするのは良いことですが、その一方でウイスキーが品薄気味になったり価格が上がったりしているのだそうです。
 ウイスキーというは御存知の通り熟成期間が必要なので、サントリーやニッカなどのメーカーが「よし、増産するぞっ!」と思ってもすぐに商品が出来るわけではなく、今年仕込んだ原酒がウイスキーとなって店頭に並ぶには数年の歳月がかかることになってしまいます。仕込みに必要な樽にしたところで、ウイスキーの場合は基本的にバーボンやシェリーの熟成に一度使った樽を使用するので、これもすぐに調達出来るとは限らないようです。
 そこで日本のメーカーは、小さな樽(いわゆるクォーターカスクとか)を用いることによって原酒が樽の内側に接する面積が広くなるようにして、その分、熟成期間を短縮した製品を増やす方向にあるのだとか。ただこの場合、例えば10年熟成と同じクオリティーウイスキーが3年とか5年で出来てしまったとしても、瓶に「3年」とか「5年」と書かれてあると「え、たった3年なのか?」と思われてしまい逆効果なので、年数は表示しないようです。

 なぁんてウイスキーのことを書いていたら、何だか飲みたい気分になってきました ^^;)