『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?』

スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?: アスリートの科学

スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?: アスリートの科学

 スポーツにおける遺伝子の影響を数々の論文を基に論じてあり、たいへん説得力のあるものでした。随分前に読んだマルコム・ドラッグウェルの『天才!』という本では、一見持って生まれた才能のようであっても、よくよく調べてみると実はそれ相応の努力・練習をしているのであり、それに要する時間は概ね1万時間だ、と述べていました。一方、この『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?』では、それとは逆に、世界の様々なスポーツで優秀な成績を残したアスリートを調べてみると、やはり遺伝子的に一般人とは異なるという考えを軸に論理が展開されており、これはこれで納得させられるものでした。似たようなテーマの本があれば読んでみたいです。