10日ほど前のブログに書いたパガニーニのバイオリン協奏曲のCDをAmazonで購入しました。iPhoneに取り込んで時々聴いています。
そして、パガニーニを描いた『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』という映画をAmazonのプライム特典で(無料で、というか追加料金無しで)観ました。内容的には、クラッシック音楽ファンには普通に楽しめるでしょうけど、そうでないと退屈なシーンもあるかと思います。クラッシック音楽好きの私の母や姉にも薦めようかと最初は思っていたのですが、このパガニーニという男がヴァイオリンの才能は素晴らしいものがありながら、いわゆる「女たらし」で、絡み合うシーンがたくさんあったので、そういうのを身内に薦めるのはちょっと躊躇してしまいます ^^;)
一般的に音楽の映画やドラマで最大の問題になるのが、楽器を演奏するシーンだと思います。演技力のある俳優だったとしても、その人がピアノやヴァイオリンを高いレベルで演奏できることはまず無いでしょうから、例えばピアノであれば鍵盤を叩く指先のアップの映像はプロのピアニストが演奏しているものを使用し、映像を巧みに繋げていかにも俳優が演奏しているかのように見せようとするのですが、観ている側は「あ、演奏しているのは別の人だな」と誰もが見抜いてしまい、そこでちょっと気持ちが冷めるというか、感情移入が妨げられてしまうのでした。ところが、この『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』では、俳優本人がヴァイオリンを見事に演奏していました。見事どころか、超絶技巧で、現代で言えばエディ・ヴァンヘイレンの超絶技巧ギターソロを彷彿とさせました。これは、最新のCG技術を使って映像を創り上げているのだろうな、と思いました。しかし、よくよく調べて見ると、この映画で主人公のパガニーニを演じているデイヴィッド・ギャレットは、実はプロのヴァイオリニストであり、モデルでもあるのでした。まさかこんな映画俳優レベルのイケメンヴァイオリニストが存在するとは知らなかったので驚きました。