コーヒーのカス

 もう何年も前に「コーヒーのカスは良い肥料になる」らしいということを聞いたので、それ以来、コーヒーを淹れた後のカスを庭の土の上にせっせと撒いてきました。そうして、庭の土にコーヒーのカスがまんべんなくいきわたった頃になって、ふと「ところで、良い肥料になるというのは本当に正しいのだろうか?」と疑問に思い(疑問に思うのが遅すぎますが)、ネットで調べてみたのですが、良い肥料になるとはどこにも書いてありませんでした。
 一般に動植物の残渣などの有機物は、土の中のバクテリアによって分解され窒素・リン・カリといった無機物になってはじめて植物の養分となりうるのであって、今日庭に撒いたコーヒーのカスが明日には植物の根から吸収されるといった即効性が特別にあるわけではないようです。
 私が既に庭に撒いたコーヒーのカスは今更どうしようもないのですが、土の中のバクテリアが長い時間をかけて分解してくれて、いつかは植物の養分となるでしょうから「ま、いっか」と思うようにしています (^^;)