もうすぐ伊勢志摩でサミットが開催されることを受け、テロに対する警戒態勢が強化されつつあります。先日の青山氏の講演の中でもその話題に触れていたのですが、もしもテロ組織が狙うならば、警備が厳重な伊勢志摩サミット会場周辺はまず無いであろうとのことでした。ではどこを狙うのかというと、テロ攻撃のインパクトや宣伝効果を考えると世界的に知名度が高い都市ということになり、日本ならば東京または京都が危ない。それ以外の大都市、例えば、大阪なんてのは他の国の人はほぼ知らないから、テロ攻撃されるとは考え難いそうです。
また、パリのテロ現場へ実際に行ってみた青山氏の話によると、テロが行われたのはパリはパリでもシャンゼリゼ通りのような賑やかな場所ではなくて、裏通りのあまり目立たない場所だったそうです。そういった場所は犯人達の拠点に近くて日頃の活動エリア内なので土地勘があるからだそうです。
あと、パリの犯行では銃が使われました。サウジアラビアが裏で資金を提供して、地元のマフィアが武器を調達したのだそうです。彼らが使用する武器というのは、ほとんど軍隊が持っているようなものなのですが、日本ではそういったものを調達するのはまず無理なので、銃は使われないでしょう。では何を使うのかというとプラスティック爆弾が考えられます。爆弾は爆薬と起爆装置から成り、爆薬部分は粘度のようなものなのでカバン等のスキマに入れたりすれば気が付かれませんし、起爆装置はバラバラにしてしまえば何の部品か分からないので、怪しまれることなく国内に持ち込まれてしまう可能性があるそうです。
首脳会議が行われるのは5月26日、27日ですが、何事も無く平穏無事のうちに閉幕することを願っております。