炭水化物は冷まして食べなさい。

 ダルビッシュ投手のユーチューブチャンネルで食事に関する動画があったので観てみたところ、炭水化物について話していました。彼は炭水化物を摂取した後に首から腕にかけて違和感が発生するのだそうです。炭水化物の摂取による急激な血糖値の変化がその原因ではないかと考えているようで、いろいろな炭水化物を試してみた中で唯一、ニッスイの冷凍食品の「焼きおにぎり」だけは違和感が発生することが無かったそうです。彼が食べられる炭水化物は現時点ではこの焼きおにぎりだけなので、多い時は1日に10個ぐらい食べることもあるのだとか。尚、ダルビッシュ投手が住んでいる地域(カリフォルニア州サンディエゴ)で入手できる冷凍の焼きおにぎりはニッスイだけらしく、おそらくは他のメーカーの冷凍焼きおにぎりでも同様の効果が得られると思われます。

 ここでポイントとなるのは、焼きおにぎりであることではなく「冷凍」であることです。温度が下がることによって炭水化物の一部がレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)に変化し、消化吸収に時間が要する、つまりGI値が低くなるので血糖値の急激な変化が抑制されると考えられています。レジスタントスターチなんて今まで重要視してこなかったのですが、ダルビッシュ投手の動画がきっかけで興味を持ち、書籍を探してみると『炭水化物は冷まして食べなさい。』という本があったのでアマゾンで購入し読みました。著者は文教大学の笠岡誠一教授。文教大学なんていう大学があるなんて初めて知りましたが、笠岡教授は東京農大の栄養生理学系の研究室出身とのことでした。本は行間が広くて上下の余白もたっぷりあって妙にスカスカしているのですが、炭水化物を冷まして食べることによる健康効果が分かりやすく説明されていました。私もこれを毎日の食生活に取り入れて、体調にどのような変化が起こるか実験してみようかと考えています。