呼吸法

 アップルの映画のサイトで作品のリストをザーッと眺めていたら、期間限定でレンタル料金が102円のコーナーにちょっと気になる米国映画があり、予告編動画を見てみたら悪くはなさそうだったのでダウンロードしました。視聴を開始してはじめのうちは良かったのですが、半分も行かないうちにつまらなくなってしまい、それでも我慢して観続けたのですが、我慢して時間を無駄にすることもなかろう、どうせ102円なんだしと思い、全体の3分の2ほど行ったところで観るのをやめました。つまんない映画に出会うことはよくあることなので特に腹も立たないし、今回はひとつだけ役に立つ情報を得ることができました。その情報とはパニック時に心を落ち着けて集中力を取り戻すための呼吸法。映画の中で、突然危機的な状況に陥った主人公達がパニックを起こすのですが、そこである呼吸法を試します。それは「Box Breathing」というもので、アメリカ海軍特殊部隊でも採用されており「Tactical Breathing(戦術的呼吸)」とも呼ばれているそうです。やり方は簡単で、4秒かけて息を吸う→4秒間息を止める→4秒かけて息を吐く→4秒間息を止める→また4秒かけて息を吸う・・・だけです。これを何回か繰り返すと心が落ち着いてくるみたいです。呼吸を整えることが心を落ち着かせる効果があることはよく知られています。息を吸うと交感神経が優位になり、息を吐くと副交感神経神経が優位になります。副交感神経が優位な状態とはリラックスしている状態のことであり、その状態になるように吸う時間よりも吐く時間の方が長くなるようにマインドフルネスなどのリラクゼーション系のメソッドにおいては強調されています。但し、パニック時というのは自分の周囲に脅威が迫っている場合が多く(特に海軍特殊部隊が行くような戦場では)、そんな状況でリラックスし過ぎてもいけないので、交感神経と副交感神経のバランスが均等になるように、吸う時間と吐く時間を同じ4秒にしているのだと思われます。戦場のように生死に関わるような極度の緊張状態ではなくても、ちょっとしたパニック状態なら会社で仕事をしているときにだってありますから、そういう時に試してみたい呼吸法です。