付き添い

 有給休暇を取って父の通院に付き添いました。これまでに付き添った回数は相当な数にのぼっているので、そろそろ独りで行けるようにならないものかと、そうすれば会社を休まなくてもいいのに、とチラッと考えることもあります。しかし、病院の玄関に設置してある体温測定装置(スマホよりも大きなサイズの画面に自分の顔が映るようにすると体温が測定され、平熱であれば緑色のライトが点灯して「平熱です」というアナウンスが発せられる)のところで既にどうやればいいのか前回までの手順を全く覚えておらず、仮に覚えていなくても特に深く考えることなく通過できる程度の難易度だと思うのですが、毎回必ずそこで私か係の人が一から説明してあげないと前へ進めません。そんな簡単な関門さえすんなりと通過できない父が、その先に待ち受けている大病院の複雑なシステムに対応できるはずもなく、やはり私が毎回付き添わねばならないのだなぁとあらためて認識するのでした。

 病院へ向かうタクシーの中で運転手さんが、つい昨晩、岐阜市内で車のナンバープレートが盗まれる事件が多発したらしい、と言っていました。使用済みのナンバープレート(廃車になった車に付いていたもの)はメルカリなどで売買されているらしく結構いい値段(3万円とか)で取引されているらしいのですが、盗んだナンバープレートをメルカリなんかに出品すればすぐに足がついてしまうので、それらは闇で取引されて何かの犯罪に使われるのでしょう。と、これを書いている私も何だか不安になってきたので、一旦書くのを中断して自宅のカーポートの愛車のナンバープレートを確認しに行きました。前後ともちゃんと付いておりましたが、明日も付いている保証などどこにも無いので、油断はできません。