ほぼ日の就職論

 就職難という厳しい時代を乗り切るための小手先のテクニックが紹介されているわけでは勿論ありませんし、就職活動の裏事情が書かれているわけでもありません。世の中の流れに伴い企業のあり方にも変化が感じられるようになっているのだから、「はたらくこと」や「就職」についてもこれまでの「常識」とは違う新しい考え方が求められてくるのではないか、という観点から作成された本です。
 5本のインタビューが収められ、それぞれの人たちの「働く」ことに対するスタンスが語られていました。社会人となった今だからこそ「そうだよなぁ」と共感できることもたくさんあったし、「そうは言っても、実際問題、なかなか上手くいかないもんだよ」と感じる部分もありました。そういった全てをひっくるめて、社会人になる前に読んでおいて損は無いし、また既に社会人となった人が読んでも新しい発見があると思います。