smile

 以前(9/15)のブログで御紹介させて頂いた池谷裕二さんの『ゆらぐ脳』という本の中に興味深い実験結果が取りあげられていました。その実験の概要は次の通りです。


 被験者にペンを縦にして口にくわえてもらいます。一方のグループは唇に触れずに前歯で噛む方法で、もう片方のグループは歯に触れずに唇だけで挟む方法でそれぞれくわえてもらいます。歯で噛むとその表情は笑顔に似ていますけど、唇で挟むと笑顔ができません。強制的に表情を固定しようというのです。ペンをくわえた状態で、さまざまなマンガを見せて、その面白さに点数をつけてもらいます。すると歯で噛んだ人の方が同じマンガをより面白く感じることがわかりました。
 この結果を受けて池谷さんは「私たちはともすると、好悪や快不快の感情がまず自分の心に生まれて、それによって意志や行動が決定されると思いがちですが、実際には、態度や体の姿勢、顔の表情によって感情が左右されていることも分かります。」と言っています。


 また雑誌『プレジデント』(2009年3.2号)の記事の中で池谷さんは次のように述べています。「身体は脳の支配下にあると思われがちですが、本当は逆で、体が主導権を握っています。進化の過程を思い出してください。脳とカラダのどちらが先に発達したか。もちろんカラダです。カラダの無い動物はいませんが、脳のない動物はいくらでもいます。脳は進化の歴史の中では新参者なのです。「楽しいから笑う」のではなく「笑うから楽しい」、「やる気がでたらやる」のではなく「やるからやる気が出る」のです。
 
 ですから、これからは、ペンを前歯で噛んだ体勢で私のブログを読んで頂けたら、少しは面白く感じるかもしれませんよ (^o^)