パウロ・コエーリョ

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

 本を読むのは割と好きなのですが、世に出回っている膨大な数の本の中から自分の好みに合う本を見つけるのは簡単ではありません。書店の中を「なんか面白い本ないかなぁ〜」と思いつつ書棚の間を彷徨うひと時も、それはそれで楽しいのですが、手っ取り早く友人や知人に(時として知り合ってまだそれほど経っていない人に対しても)「どんな本が好きなの?」と尋ねることもしばしばあります。この方法だと、普段は自分の眼中には全く入ってこない作家やその著作と出会うことが出来るので、とても刺激的です。

 ある時、あるイギリス人に「今までに読んだ本で良かったものは?」と質問したところ、パウロ・コエーリョというブラジル人の作家が書いた『アルケミスト』という本を紹介してくれました。調べてみると、欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった本のようでした。取り敢えずこの本をすぐに読み、同作者の他の本を2冊ほど読んでみました。『アルケミスト』は、ちょっと児童文学的なテイストで、これはこれで良い作品だと思いましたが、私としては『11分間』という、ちょっと退廃的な大人の世界を描いた作品の方が印象に残りました。いつかまた読み返してみようと思っています。

11分間 (角川文庫)

11分間 (角川文庫)

ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)