@上野

 昨日、上野の国立科学博物館で開催されている『チョコレート展』を観てきました。この展示は昨年の11月に始まって、うちの会社からも観に行った人が何人かいて、だいたいどんな感じなのか話は聞いていたのですが、お菓子メーカーで働く者としてはやはり自分の目で観ておきたいと思い、名古屋から足を運びました。

 展示は来週までで、先週はちょうどバレンタインデーの直前なので混んだのでしょうが、今週あたりは客足も少なくなっているだろうな、と予想していたのですが甘かったです・・・。そういうふうに考える人が多いのか、たいへんな人出で、入場券を買うのにも長蛇の列、会場に入ってからも、まるで初詣の神社のように大混雑していました ^^;) 本来であればパネルの説明文も読んで、じっくりと見たかったのですが、こうも混雑していては時間がかかり過ぎるので、基本的な部分は人垣の後ろからチラッと見るに留めて珍しい展示物だけをしっかりと見る、という作戦に切り替えました。

 内容としては、チョコレートが出来るまでの最初から最後まで、つまりカカオの実が熱帯地方で収穫されて、それが加工されてチョコレートになるまでの流れがとても解りやすく展示されていました。一般の人を対象としているので、私としては既に知っていることが多かったのですが、今まで写真(しかもモノクロ)でしか見たことがなかった物(例えば、カカオを砕いて作った飲み物を入れる儀式用の容器とか)などを実際にこの目で見ることが出来たのは嬉しかったです。また、会社では取引先の人にチョコレートの製造工程を説明する機会もあるのですが、そういう際の「見せ方」の参考にもなりました。

 ところで上野公園に来るのは本当に久しぶりで、東京の大学にいた4年間に来たことがあったかどうか記憶が定かではありません。もしかしたら中学校の修学旅行以来かもしれません。美術館や動物園にも入ってみたかったのですが、まだまだこの後に行かねばならない場所があったので、後ろ髪を引かれる思いで駅へ向かいました。

 国立西洋美術館では3月からラファエロ展が始まるそうです。世界のいろんな有名美術館に所蔵されているラファエロの作品約20点が東京に集められ、中には日本初公開のものもあり、大変贅沢な展示のようです。これも観たいとは思うのですが東京にはなかなか来れないので、果たしてどうなるやら。名古屋にも巡回してくれるとありがたいのですが・・・