かつての社員

 午後、以前他の部署に勤めていた女性が子供を連れて会社を訪ねて来ました。このように、かつての社員あるいは産休中の社員が乳幼児を連れて来ることは時々あります。今回は1歳になる男の子を抱っこしていました。お母さんに密着しているとはいえ、慣れない場所へ来て落ち着かない様子の子供でしたが、途中から斜め上を見上げてさかんに手を振り始めました。我々には見えない何かが彼には見えていたのだろうか。

 会社からの帰り、妙な家がありました。家の前に植えてある植物がもの凄い勢いで花を咲かせていました。本体から伸びた枝が蔦のように電線に絡まって伸びて、メインの太い電線に既に届いていて、いずれは更に横へ広がっていきそうな勢いです。この家には暫く前までは人が住んでいたと思うし、隣に停めてある車にもカバーが掛かっていませんでしたが、現在は誰かが住んでいる気配がありません。しかし、そんなこととは関係無く植物だけがぐんぐんと繁っている様子は異様であり、ちょっと怖い。それにしてもこれは何という名前の植物なのだろうか。