FMラジオでNHKの『きらくら！』というクラッシック音楽の番組を聴くことがあります。放送されているのが日曜日の午後2時からということもあり、大抵は外出していたりする時間帯なので毎回聴けるわけではないのですが、たまたま車を運転中の時とか電車で移動中の時などに聴くことがあります。「NHKのクラッシック音楽の番組」というと、ややもすると随分と堅いイメージを抱きがちですが、この『きらくら！』はトークも多くて気軽に聴くことができるのが良いところです。パーソナリティーは、ふかわりょうと遠藤真理さん。ふかわりょうは、タレントのふかわりょうと同姓同名の別人かと思ったらそうではなく、あの「ふかわりょう」でした。
遠藤真理さんの方は存じ上げなかったのですが、調べてみたら東京芸大を首席で卒業したチェロ奏者ということでした。東京芸大は、どの学科も人数がかなり少ないので入学するのでさえ相当難しいのに、そこを首席で卒業するなんてまさに音楽界のスーパーエリートなのでしょう。そんな遠藤さんに興味を持ったのでCDを購入して聴いてみました。このCDは有名ないろんな曲を集めたもので、チェロ特有の低音域の重量感のある音色を堪能できます。こういう曲を聴いていると哲学の道のような場所をゆっくりと歩きながら思索にふけりたい心境になるので不思議です。私の場合、これまでは仕事を終えて家路につく際にiPodで聴くのはハードロック系の音楽が多く、1日働けばそりゃあ心がささくれだったり所々キズがついたりするので、まるで強い酒を飲んでウサをはらすかのように、やかましい音楽を聴いて気持ちを麻痺させたりしていたのですが、チェロの音色というのはロックとは真逆の音質なのですが、疲れた心を優しく鎮めてくれる効果があることを見つけました。これからはちょくちょく聴いてみたいです。
