プリティ鵜匠

 通勤で利用している電車の吊り広告に愛知県の木曽川鵜飼の案内が載っていて、そこに「今年の6月から女性の鵜匠がデビュー」と書いてありました。そういえば暫く前にテレビのニュースでこの女性鵜匠を見たような気がします。この女性鵜匠の誕生により、観光客の減少に歯止めがかかればということなのでしょう。画像は車内吊り広告を撮影させて頂きました。

 鵜飼という漁法は日本のいくつかの地域で行われており、鵜を操る人を一般に「鵜匠」と称しているようですが、厳密には「鵜匠」と呼んでいいのは長良川の鵜飼漁を行っている人のみです。織田信長の時代に「鵜匠」という称号が授けられ鷹匠と同様の身分として遇せられるようになったのだそうです。
 前述の木曽川鵜飼は観光会社が運営するショーであり、他の地域の鵜飼も観光客用の見せ物なのだと思いますが、長良川の鵜飼だけは皇室御用の鵜飼で、鵜匠は宮内庁式部職鵜匠という身分であり国家公務員なのであります。ですので、木曽川の女性鵜匠の給料は観光会社から支払われるのですが、国家公務員である長良川の鵜匠たちの給与は国から支払われます。その給料の金額ですが、以前チラッと聞いたところによると、年収2,000万〜3,000万だとか。医者や弁護士なんかよりもずっと高額な給与が国民の税金を財源とする国庫から支払われているのは何だか複雑な気持ちになります。こんなに高いお給料が貰えると知っていたなら若い頃から弟子入りしておけば良かった、と思ったりもしました 。(長良川の鵜匠は世襲制なので、なりたいからといってなれるものではありません ^^;)