『大統領の執事の涙』

 知人と映画を観ることにしました。『エージェントライアン』とか『ラッシュ』といった男子が好きなそうな映画に興味があった私でしたが、知人は『大統領の執事の涙』か『永遠のゼロ』が観たいと言ったので、『大統領の執事の涙』にしました。

 この映画は、アイゼンハワーからレーガンまでの歴代7人のアメリカ大統領に執事として仕えた男の話で、彼がその経験を積んでいく過程が人種差別問題という時代背景、息子との確執といった家庭内の問題と絡み合いながら描かれています。
 主役を演じるのはフォレスト・ウィテカー。どことなく鶴瓶に似た風貌で、私がこれまでに観たいくつかの映画では「個性的な脇役」という印象でしたので、そのイメージを引きずっているように感じてしまい、やや控え気味の演技のように見えました。
 その他にも知っている俳優さんがたくさん登場し、主人公の母親はマライヤ・キャリー、アイゼンハワーロビン・ウィリアムズレーガンは『ダイハード』でテロリストのリーダー役を演じたアラン・リックマンレーガンの夫人のナンシーはジェーン・フォンダというキャスティングでした。

 この映画は、社会派ドキュメンタリー的に描かれているので、ドキドキワクワクといったエンターテイメント性は低いのですが、知人は途中で退屈することもなかったようなので良かったです。