シャガールの手

 先日観に行ったシャガール展で、最後の方に「シャガールの手形」が展示してありました。どういう経緯でそのようなものが存在しているのかは不明ですが、薄いベージュ色の紙に墨汁のような黒い色でシャガールの右手の手形が押してあり、「手を触れてもよい」旨の表示がありました。こういうのを見るとどうしても触ってみたくなるので、迷わず自分の右手をその手形にそっと重ねてみました。シャガールの手と私の手は、全体的なサイズはそれほど差は無いのですが、彼の親指は異様に長く、驚くべきことに私の親指よりもだいたい関節ひとつ分くらい長かったです。指の長さ(人差し指と薬指の長さの比率)は、胎児の時に接した男性ホルモンと女性ホルモンの比率と関連がある、という記事を以前何かで読んだことがありましたが、親指の長さと「芸術における才能」いうのも何か関連があるのかしらんと極めて短絡的な感想を持ちました。あと、私は手相に関する知識は持ち合せていないのですが、もしそういうのに詳しい人がシャガールの手形を見たら、何か発見があるかもしれないなとも思いました。