台風の通過に伴い、私が住んでいる地域も暴風域となり、激しい雨と風に見舞われました。幸い浸水等の被害は無さそうですし、自動車が横倒しになるほどの突風が吹くことも無さそうではありましたが、外に出ればどこかから何かが飛んできてケガをすることもあり得るので、外出は最小限に留めました。家の中でのんびりするのもわるくないので、久しぶりにゆっくりとDVDを観たり、本を読んだりしておりました。
DVDは、スパイアクション映画が大好きな私にとってはずっと気になっていた『エージェント:ライアン』をTSUTAYAで借りてきました。トム・クランシーのジャック・ライアンシリーズの主人公をもとに映画用に新しく脚本を作成しており、原作となる小説はありません。アクションのスケールはそれほど大きくはありませんし、ストーリー展開もある程度予想できるものでしたが、こういう映画が好きな私には楽しめる作品でした。
ひとつ不満があるとすれば、主役のジャック・ライアンを演じたクリス・バインという役者かもしれません。他の映画やテレビドラマシリーズで何度か見かけたことがある俳優で、何だかちょっと抜けている感じのキャラならぴったりなのでしょうが、一流大学で博士号を取得した後にCIAにリクルートされるようなずば抜けた頭脳の持ち主という役柄とはイメージが違って違和感があり、いまいち感情移入が出来ませんでした。
ハリウッドの映画は、その時代の世の中の動きを反映している、というか単にその時の情勢を安直に取り入れているだけなのかもしれませんが、かつて日本経済の勢いがあった頃は、いろんな映画に日本のビジネスマンや企業や裏側の世界の人達が登場したものでしたし、その後は中国勢がよく取り上げられました。最近ではロシアとか東欧諸国の闇組織の勢力とアメリカの秘密組織との対立という構造が多いようです。多いので段々と飽きてきて、「またこれか」とがっかりすることもしばしばあるので、もう少し脚本に捻りを加えてくれたら面白さがアップするのになと思います。
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