ジャックという名前

 一昨日のブログにジャック・ライアンというドラマ について書き、その後にふと思ったのですが、トム・クルーズ主演の『アウトロー』や『ネバー・ゴー・バック』というアクション映画の主人公の名前はジャック・リーチャーだし、大ヒットドラマの『24』キーファー・サザーランドが演じる対テロ部隊の操作官の名前はジャック・バウアー。アクション系のドラマや映画の主人公の名前が「ジャック」である例が3つもあるのは単なる偶然だろうか? 
 日本の落語の中の登場人物の名前は、熊さんや八っつぁんがいて、ちょっとぼんやりしているのが与太郎で、物知りのご隠居がジンベイさん、というふうに、役どころによってだいたい決まっています。これは、いちいち細かい説明をしなくても、その名前は聞いただけで、その人物像がパッと理解出来て、物語にスッと入っていけるという利点があります。
 アクション映画・ドラマにおける「ジャック」というのも、もしかしたらそれと似たようなものなのかも。この辺りの言語感覚はネイティブでないと分からないのですが、「ジャック」というのは、「敢然と悪に立ち向かう勇敢な男」的なイメージがアメリカ人の共通認識としてあるのだろうか。
 更に、主人公の名前が変に凝ったキラキラネームみたいなものよりは「ジャック」みたいにシンプルな方が、世界へ配信する際には都合が良いのかもしれません。
 日本のドラマや映画や小説の登場人物の名前には、このような傾向が見られないのとは対照的に感じます。