昨日が返却期限のDVDを返そうと、開店前にお店へ行って専用ポストへ入れてきました。その帰り、信号で止まった際にフロントガラスから前方を見上げると、てっぺんに岐阜城を戴いた金華山が目に入ってきました。雲というか霧というか、白いスジが山肌に沿ってたなびいている様子は何ともフォトジェニックでありました。こういうのを見ると、電線や建物が写らないスポットを探して、三脚に固定した一眼レフで撮影したい気持ちが湧き上がってきます。また、冬に雪が降った翌朝などに少しマダラ状に白くなった山肌が太陽の光に照らされていて、その上には岐阜城がある、なんてのも同じく写真に納めたくなる光景なのであります。しかし、私も過去に撮影に挑戦してみたことがあるのですが、なかなか思ったような作品に仕上がらないものでした。というのは、雲とか雪をまとった山全体を写そうとすると頂上にあるお城はあるのか無いのかわからない豆粒ほどの小ささになってしまいますし、かといってお城をアップで撮るとせっかくの綺麗な自然の造形が写らなくなってしまうのです。肉眼では、お城はお城でクローズアップされた状態で見て、それとは別に広角的に見たものを全体像として捉えるという事を脳の中にで同時進行で行っており、その二つの像がミックスされて「ああいい眺めだな」という印象を生じさせているのだと思います。しかし、カメラでは当然そのような遠景と近景を同時に写し込むことは出来ないので、思ったようには仕上がらないわけで、これが難しさなのであります。