日本酒

 先週購入した純米吟醸神亀』の「上槽中汲」がたいへんおいしゅうございました。いろんな日本酒を飲むようになってまだそれほど年月が経っているわけでもない私ですが、美味しい日本酒というのは結構たくさんあるのだということが段々と分かってきました。これが例えばビールとかウイスキーだと、大きなメーカーが大量に生産していて、全国的に流通している中に美味しいものがあって、多くの人に好まれているというパターンが一般的だと思います。また、ビールの場合は地方のブリュワーがいわゆる地ビールとかクラフトビールといった個性的な商品を出していますが、小規模生産のためどうしても価格が高くなりがちで、普通のビールの2倍以上の値段のものもあったりします。
 それらに対して日本酒は、探してみると名前も知られていない小さな蔵元が作った酒がやたら美味しくて、値段もお手頃なものが珍しくありません。でもそれを求めて遠くからわざわざ買いに来なくても、それぞれの地域に必ず良い酒があるものです。そして、そういう蔵元が作っている全ての酒が最高にウマいというわけではなく、今回私が購入した「上槽中汲」というようないわば「一番おいしいところ」(マグロでいえば中トロのような部位)がウマいのであります。もともと酒が強くない私が生涯に飲める量は限られているので、どうせ飲むなら出来るだけ美味しい酒を探して飲んでいきたいものです。