所用のため車で岐阜から名古屋へ行きました。車で名古屋へ行くのは久しぶりなのですが、愛知県で車を運転していると「危ないな」と感じる光景によく出くわします。今日などは、信号で停止していたら、片側3車線の大きな幹線道路で交通量も多い場所なのですが、私の隣の車が信号が赤であるにも拘らず車の流れが途絶えたタイミングで信号を無視して向こう側へ行ってしまったのを目にして大変驚きました。あと、3車線の一番右から一番左までウインカーを点滅させずに車線変更していく車も見かけました。愛知県は交通事故による死亡者数が全国で最悪な状況が続いていて、それは今に始まったことではなくて昔からなのですが、実際に愛知県内で交通ルールを守らない車を度々見るにつけ「そりゃあ交通事故も多くなるだろうな」と納得してしまいます。
左の表は愛知県警の公式サイトからお借りしました。この交通統計によりますと、平成28年の1〜2月における愛知県の交通事故死亡者数は前年同期よりは減少しているものの、他の都道府県と比較するとやはり多くて、茨城についで第2位となっています。この後もこの調子で推移して、今年もワースト1になる可能性は高そうです。
この統計資料によりますと、愛知が悪いのは予想通りですが、我が岐阜県も8位にランクインしているのはどういうわけか。岐阜県の交通事故死亡者数がこんなに多いとは知りませんでした。あと、10位以内に中部地方が4県(愛知、長野、静岡、岐阜)も入っているという事実もたいへん気になります。関東も4都県(茨城、千葉、埼玉、東京)で、残りは関西の2府県(兵庫、大阪)。この3エリア(中部、関東、関西)に交通事故が集中していて、その他のエリア(北海道・東北、山陰・山陽、九州・沖縄)は比較的少ないようです。人口とか車の数にも関係しているでしょうから「人口○○人当たりの事故数」とか「車○○台当たりの事故数」とかを算出したらどうなるのかな。人口や車の数を考慮して統計処理をしてもやはり愛知県の交通事故死亡者数が多いのであれば、愛知県民の自動車の運転の仕方に問題の一因があるのでしょう。
試しに人口と交通事故に関する統計資料があるかなと思って検索してみたら、いくつかヒットしました。「都道府県データランキング」というサイトで、この資料がどこまで精度が高いのかは不明ですが、仮に正しいと致しますと「人口10万人当たりの交通事故死亡者数」は愛知県は47都道府県中39位でした。なんだぁ、そんなに悪いわけではないじゃん。東京なんて事故が多そうだけど、人口10万人あたりに換算すると最下位(47位)。東京は人口が多いためにどうしても絶対値は大きくなってしまいますが、事故の割合は低いと言え、これは自動車を利用する人よりも鉄道等の公共交通機関を利用する人の割合が圧倒的に多いことが背景にありそうです。
我が岐阜県は、なんと第5位・・・。愛知の悪さばかりが強調されがちですが、実情は岐阜の方が深刻なのかもしれません。
そして第1位は香川県。何故、香川が1位なのかについては、また時間がある時に調べてみたいです。
それから、今後「自動運転」の技術が向上して一般に普及するようになると、こういった統計結果も変化するのでしょうね。