数日前、自宅の玄関の近くで1匹のアシナガバチが飛んでいるのを見かけました。ホバリングしながら、何かを「偵察」しているかのようだなあと思っておりましたら、程なくして壁に巣を作り始めました。それを見つけた父が巣を撤去しました。しかし、その後も(おそらく同じ)アシナガバチ戻ってきてホバリング偵察を行った末に、同じく玄関脇の壁の、前回よりはいくらか低い位置に巣作りを始めました。1匹だけで、巣の基礎となる部分をまるで寡黙な職人のようにせっせと作っていました。アシナガバチとしては、何か彼らなりの基準があってその場所が巣を構えるのに適していると判断したのでしょう。しかし、この家の住人(私と年老いた両親)にしてみれば、他の場所ならいざ知らず、毎日頻繁に出入りする玄関に蜂の巣があっては危険ですので、巣が大きくなってたくさんの蜂がやって来る前に手を打っておくべきだと判断しました。巣の基礎部分を撤去しただけでは前回のようにまた作り直すことでしょうから、申し訳ないとは思いつつ、殺虫剤にてその「基礎工事担当係」のアシナガバチの息の根を止めました。
 その後、他の蜂がやって来て巣を作り始める様子は今のところありません。このまま平穏な日々が過ぎていくといいのですが。