青山繁晴氏の講演を聴くために、お昼過ぎに新幹線で名古屋から京都へ向かいました。場所は京都駅の駅ビル内の京都劇場。ほぼ毎月1回開催されている青山氏の『独立講演会』はつい1か月ほど前に東京有楽町で聴いたばかりなのですが、よそではなかなか聴けないような話が聴けるとあって申し込んだところ、また抽選に当たったので京都までやってきたわけです。
今回もまた政治、経済、外交問題について深い話を聴けてたいへん勉強になりました。政局については、1か月前の段階では、衆議院は6月1日に解散し、その40日後の7月10日に衆参ダブル選挙を実施することが確定していました。しかし、熊本・大分で発生した地震による被害を鑑み、とてもダブル選挙を行うことなど出来ない状況であると判断。参議院は任期が切れるので7月に選挙を実施せざるを得ません。では衆議院はいつ解散して選挙を行うのか?今のところ政府としては年内に解散して選挙を行うつもりだそうです。年内に熊本・大分が地震の被害から充分に復興しているとはとても思えないのですが、自民としてはそれ以上時期を遅らせることは出来ないと考えているそうです。何故かというと、選挙というのは、政策とかは実はそれほど関係なくて、つまるところはやはり経済状況の影響がいちばん大きく、経済が良ければ与党が勝つし、経済が悪ければ与党が負けるのだそうです。自民の読みでは来年になると日本経済は今よりも悪化するので、なるだけ早いうちに(経済が悪化する前に)、選挙を行いたいのだそうです。結局のところ、政治家というのはなんだかんだ言って自分が次の選挙で当選することしか考えていないのですね。被災地の復興よりも自分が次も当選して安泰であることの方が優先順位が高い、というか頭の中はほとんどそれだけで占められていると言えましょう。