大阪へ

 講演を聴きに大阪へ行ってきました。開催されたのは中之島にある大阪市中央公会堂。とてもレトロな雰囲気の建物で、最寄り駅(淀屋橋)から見渡してみると「あ、あれだな!」とすぐにわかる外観なので迷わずに行くことが出来て助かりました。

 外観だけでなく、館内も歴史を感じさせる雰囲気でした。各フロアには集会等が行うことが出来る部屋がたくさんあり、時間があったので上の方まで見て廻ってみましたら、一番上の階では社交ダンスの発表会が行われていました。

 さて、私が聴いた講演は1階の大きな集会室で行われました。こちらも趣が感じられる空間になっておりました。


 日本の「三大都市」と言った場合、1位は東京、2位は大阪までは異論が無いところでしょう。では3位はどこかというと、名古屋であったり、京都や横浜や神戸であったりと、人によって認識が異なるようです。しかし愛知や岐阜では「日本の3番目の大都市は名古屋に決まっとるがや」と信じている人が多いようで、たぶん小中学校の社会科の授業でもそのように教えられているのだと思います。ややもすると、名古屋は大阪よりも上、つまりは名古屋は日本で2番目の大都市だと考えている人さえいたりします。私自身も、東京にはかなわないけど、名古屋は大阪と大して変わらないのではと考えることも無いわけではありませんでした。しかし、実際に大阪へ来てみて、今回の中之島の公会堂のような建物が残っていたりすることや、主要な駅周辺の活気を見ると、ああやっぱり大阪は名古屋なんかよりもずっと大きな都市なのだなぁ、と実感せずにはおられません。大きいことが良いことではありませんし、コンパクトで必要なものが揃っている街の方が生活する上では便利なのかもしれませんが、少なくとも単に物質面だけでなく、文化の面においても大阪のパワーはやっぱり名古屋とはケタが違うなぁと感じました。