アクション映画を観て考えたこと

 時々このブログにも書いているように、スパイ映画とかアクション映画が好きです。最近も何本か観ました。画期的に新しいストーリー展開というものはあまり無くて、いくつかのパターンに分類することができるのですが、その中のひとつに主人公の身内や親しい間柄の人が人質になったり、苦痛を与えられたり、殺害されてしまったりすることがあります。被害にあうのが小さな子供だったりすると、胸が締め付けられるような辛さや痛みを感じます。しかし、主人公の奥さんが殺されたりしても小さな子供の時のような辛さは感じないことに最近気がつきました。子供が犠牲になる場合には激しく感情移入してまるで我が子のことのように感情が揺さぶられるのに対し、奥さんの場合は「ふ〜ん、そうなんだ」と思う程度で、感情移入の度合いは極めて小さいのです。私には子供もいなければ、奥さんもいないのに、架空の話でも子供へは愛情を抱くのに対し、奥さんにはそういう愛情を抱かないのは、おそらく「小さな子供を愛おしく思う」感情は生まれつき人間の心にデフォルトとして、いわばひとつの本能として組み込まれているのに対し、配偶者への愛情というのは組み込まれていないのかもしれません。私には奥さんがいないので、想像するしかないのですが、そりゃ恋愛中や結婚当初はそれなりの愛情があるのでしょうけど、結婚して5年、10年と過ぎるにつれ、そういう気持ちは薄らいでいくのが普通のような気がします。そう考えると益々、この歳になって今更結婚相手をみつけようという気持ちにななかなかなれません。