おみくじ

 御神籤(おみくじ)というのは、大吉だから良かった、凶が出たから何か悪い事が起こるんじゃないかと恐れる、というものではなく、吉が出ようと凶が出ようと、そこに書かれてある言葉をよく読み、何を伝えよとしているのかを考えるのが正しい御神籤のひき方である、と昔誰かがテレビで言っていました。御神籤を神社やお寺の木などに結んで帰ってしまう人が多いけれど、本当は家へ持ち帰って時々読み返してみるのが良い、とも言っていました。確かにそうかもしれないなと思った私は、それ以来そうするようになりました。しかし、私は旅先でその地域の神社へ参拝して御神籤を引くことも多いので、家へ持ち帰っていると、たちまち御神籤がいっぱい溜まってしまいました。クリアファイルに入れておいたりしましたが、もっと良い保管方法があるのではないかと思い、アマゾンで検索してみました。その結果、検索ワードが良くなかったのか、保管用グッズではなく、御神籤そのものが表示されました。「折込み済 おみくじ」というもので、画像を見ると、神社でよくあるタイプの御神籤でした。「えっ?御神籤ってアマゾンで売ってんだぁ・・・」と驚きました。しかも「凶なし」って書いてあるし。 大きな神社ですと、その神社の名前が入った独自の御神籤がありますが、小さな神社ではこういった御神籤を使っているのでしょうね。こういう舞台裏を知ってしまうのは何だか興ざめです。サンタクロースなんかいなくて、枕元にプレゼントを置いていったのは本当はお父さんだったんだ、ということを知ってしまった子供のような気分かもしれません ^^;)

折込み済 おみくじ (100枚) 凶なし 641

折込み済 おみくじ (100枚) 凶なし 641

 

  ちなみに、アマゾンで売っているこのおみくじは100個入りで3,234円でした。神社では、こういう御神籤は200円のこともあるけど大抵は100円ですから、100円×100個で1万円の売り上げになり、ここから仕入値を差し引くと6,766円の儲けが出ます。1個あたりの儲けは67円66銭。例えば、岐阜市で毎年最も多くの人が初詣に訪れる某神社は正月三が日の参拝者数が80万人ほどらしいので、仮に全員が御神籤を引いたとすると、67円66銭×80万人=約5,400万円もの利益が出ます。全員が御神籤を引くわけではないでしょうから、半数が引いたとしても大きな金額になります。しかもこれには課税されません。いい商売だなぁ。

 さて、肝心の御神籤の保管グッズですが、御朱印帳を製造しているメーカーから「おみくじ帖」という商品が販売されているようです。価格が高いのと(2,530円)、サイズやページ数は実物を手にとってみないと分からないので、すぐに購入するつもりはありません。

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