ハッシーの本

 昨日のブログに書いたドクターハッシーは本を何冊か出していて、そのうちの『ドクターハッシー流 すぐ元気MAXになれる61の科学的法則』という本を電子書籍で読みました。現役の医師であるので、この本で紹介されている健康法や健康になるためのヒントには全てエヴィデンスがあり、その点では安心して読めます。しかし、そうなるとセンセーショナルなものではない故に、読んでいて驚くようなことはほとんどありませんでした。そんな中、最も興味深かったのは「読書と健康」の関係についてでした。この本に書かれていたことをそのまま引用しますと、アメリカのイェール大学が行った研究によると、1週間に3時間半以上の読書をする人は読書をしない人に比べ、その後の12年間で死亡率が23%も低くなるだとか、読書習慣がある人たちは読書をしない人と比べて平均2年ほど長生きしたことがわかっただとか、30分の読書でストレスが68%も減少するし、読書は加齢による記憶力や脳機能の衰えをゆるやかにし、将来アルツハイマー病を発生するリスクを下げるとの報告もあるのだそうです。日本でも、健康寿命が全国で一番長い山梨県(男性1位、女性3位)は、人口10万人あたりの図書館数が全国第一位で、1世帯あたりの年間書籍支出額も甲府市が全国で1位なのだそうです。山梨県では県民に子供の頃から読書の習慣を身に付けさせる教育が行われていると書いてあるのですが、具体的にどのような取り組みをしているのかもっと詳しく知りたくなってしまいました。ちなみにこの本の著者の橋本医師も読書好きで、いつも持ち歩く鞄には3冊くらい本を入れているし、年間300冊くらいは本を読んでいるのだとか。クリニックの院長としての業務をこなし、更に医学生を対象とした塾のようなもので教えたり、ユーチューブ動画を撮影したりした上でよくも年間300冊も読破する時間があるものだなと驚いてしまいます。